メガリューブログ~メガりゅうの日常~

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国際政治のために若者ができる数少ないこと

国際政治のために若者ができる数少ないこと

 

世界をみると、国家間の対立は常に起きています。「安保法なんてなくても私がお酒を飲みながら話し合うことで抑止力になって見せます!」と述べた若者が昔いましたね。残念ながらこれは不可能です。大学生をはじめとする若者には政治的権限はありません。せいぜい投票することやデモに参加することくらいでしょう。

こうしてみると、無力感がわいてきます。しかしながら、未来を担う若者でも、国際社会に貢献する方法があります。それについて考えていきましょう。

 

「国費留学生は税金の無駄遣いだ。そんなお金があるなら、所得の少ない日本人の家庭の奨学金に使うべきだ」という主張をする人がいます。私はこの考えには反対です。第一に、所得が少ない家庭の人は、国公立大学なら無料ないし割引料金で大学に通えます。「でも予備校に通うお金がないから合格できない」という考えもあるでしょうが、それは甘えですね。第二に、こちらが重要ですが、留学生というのは自国を大きく変える原動力になるからです。インドは帝国主義時代、イギリスの植民地でした。独立に大きく貢献したのがガンジーをはじめとする留学生でした。イギリスはインドの若者を留学させイギリスの言いなりとしてインド統治に使用しようとしました。しかしながら、皮肉なことに、インドからの留学生はルソーやロックといった近代西洋思想に触れます。「イギリスは立憲君主制で政治は国民の代表が集まる議会が行っている。しかしインドでは自分たちに政治的な権限はない。これはおかしいではないか」と考え始めます。インドに戻ったガンジーたちは民主主義思想を広めます。またしても皮肉なことに、それまでインドでは各地域や民族で言語が分かれており会話することができませんでしたが、英国がもたらした英語のおかげで「インド人」同士会話ができるようになっていました。こうしてインドは独立の兆しが生まれました。

 

中国の人たちは民主主義を体験したことがありません。北朝鮮人民は一度もなく、韓国で民主化されたのはごく最近です(そのため日本に対して変な要求をしてくるのでしょうか)。留学生としてそういった国々の若者を受け入れ、民主主義を体験し、母国に持ち帰ってもらうことは、日本にとって決してマイナスではありません。その際、単に留学生を受け入れた、というのではなく、日本人学生と交流することが大切です。日本人学生との交流を通じ、自由な日本の文化を体験してもらうのです。

 

政治家レベルでは、対立してでも自国の主張をはっきりと伝えたほうがいいでしょう。しかしその一方で、若者レベルでは友好な関係を築くことが大切です。例えば東日本大震災の時に、中国はどさくさに紛れて沖縄周辺で軍事訓練を行いました(マスコミでは報道がありませんでしたね)。日本は抗議するべきでした。しかし大学で中国人留学生を見かけても「あんたの国はどさくさに紛れてひどい国だ!」とは言いません。むしろ私は中国人と仲良くしています。中国人というとマナーが悪いようなイメージがあるかもしれませんが、それは年配の中国人だけです。若者は彼ら「反面教師」のおかげでものすごくマナーがよく優しいです。私のつたない中国語を最後まで聞いてくれて親切にアドバイスしてくれました。

 

いまの「非常識な」中国共産党政権も長く続くとは限りません。少なくともいずれは世代交代します。その世代交代が起きた時、いまの若者がどのような関係を築いてきたのかで状況は変わるでしょう。中国は親日化するのか?日本はいつまでも周辺国に謝罪を続ける「戦後」なのか?新しい国つくりは若者が行うべきものなのです。